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コピーした途端に数字がズレる
「1行目は合っていたのに、下へコピーしたら合計が変…」。
原因のほとんどは参照が動いてしまうことです。Excelは通常、数式をコピーすると相対参照(A1のような書き方)が自動でずれていきます。便利な反面、ずれてほしくない“基準セル”まで動いてしまうのがトラブルの元です。
絶対参照は「$で行や列を固定」する仕組み
絶対参照は、参照先の列(A〜)や行(1〜)に「$」を付けて固定する書き方です。ずれて困るセルに$を付けるだけで、どれだけコピーしても参照先が動きません。
種類 | 書き方 | 何が固定? | 典型シーン |
---|---|---|---|
相対参照 | A1 | どちらも動く | 普通の計算 |
絶対参照 | $A$1 | 列も行も固定 | 税率・為替・係数など“共通の1セル” |
複合参照(列だけ固定) | $A1 | 列Aを固定、行は動く | 横方向にコピーしても同じ列を見たい |
複合参照(行だけ固定) | A$1 | 行1を固定、列は動く | 縦方向にコピーしても同じ行を見たい |
F4キーで絶対参照に一発切り替え
- Windows:参照を選んでF4を押すたびに
A1 → $A$1 → A$1 → $A1 → A1 …
と循環します。 - Mac:Fn+F4 または Command+T(環境により)で同様に切替可能。
“固定したい形”になるまでトントン押すだけ。慣れると3秒で事故防止できます。
よく使う便利ワザ3つ
1.税率や手当など“共通の定数セル”を固定
E1に税率(例:1.10
)を置く
B2に金額、C2に計算式
=B2*$E$1
C2を下へコピー——どの行でも必ずE1を参照します
2.出張費や基本料金の“共通単価”を固定
設備点検・修理・訪問販売など、1回あたりの出張費や基本料金を決めているケースは多いはずです。
- G1に「出張費(1回)」として
5000
を入力 - D2:D100に「訪問回数」を入力
- E2に合計出張費の式
=D2*$G$1
このまま下へコピーするだけで、案件ごとの訪問回数×共通単価を計算。料金改定があってもG1の数値を変えるだけで全案件が最新額に更新されます。建設・設備・保守・配達など、地方の中小企業で頻出のパターンです。
“コピーする方向”に合わせて複合参照を使い分け
- 横へコピーしても同じ列を見たい →
$A1
(列だけ固定) - 縦へコピーしても同じ行を見たい →
A$1
(行だけ固定)
例:商品(横)×月(縦)の表で、月だけ固定して前年同月比を計算…といった使い分けが簡単になります。
3分で“ずれない式”を体験
- E1に「税率1.10」を入力(セルの色を変えると目印になります)
- B2:B11に金額を入力
- C2に
=B2*$E$1
と入れて下へコピー - 試しにE1の数値を1.08に変えると、C列が一斉に再計算されます(式はどこも編集不要)
「共通のルールは1か所に置く」と決めるだけで、修正が1セル→全体反映に変わります。
よくある落とし穴と回避策
$を付け忘れる:まず“基準セルを先に決める”→そのセル参照にF4で$を付ける、の順で癖づける
固定し過ぎる:全部$
にすると本来ずれてほしい参照も止まります。**コピー方向(縦or横)**を意識して、必要なほうだけ固定
参照セルが散らばる:シート上部や右端に**「設定」エリア**を作り、定数セルをまとめる(色や枠で明示)
読みにくい式:$E$1
の代わりに名前付き範囲(例:出張費
)を使うと式が読みやすく、共有時も誤解が減ります
チーム運用のコツ
“動かすなセル”のルール化:税率・出張費・基準日などのセルは色分けし、「ここを変えると全体が更新」と注記
複製前にF4チェック:テンプレ配布の直前にF4で参照の固定を総点検
テーブルと併用:入力表は**テーブル化(Ctrl+T)**で自動拡張、定数セルは$固定——この組み合わせが壊れにくい定番です
まとめ:絶対参照で“修正1か所→全体反映”の仕組みに
$で基準セルを固定すれば、コピーしてもズレません
出張費や税率など共通単価を1セルに集約すると、運用が安定します
まずは「固定したい参照にF4」を今日の作業で3回試してください。明日からの検算時間が目に見えて減ります
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