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エクセル作業を10日から2日にする改善の裏側

本日は「エクセル作業を10日から2日に短縮した改善の裏側」というテーマでお話しします。

最近はどこに行っても「DX(デジタルトランスフォーメーション)」という言葉を耳にします。
「AIを導入しよう」「最新のクラウドツールを使おう」――そんな華やかな話が飛び交っています。

しかし、私たちの毎日の仕事の現実はどうでしょうか。
相変わらずエクセルのセルをコピー&ペーストしたり、目視でデータをチェックしたり。
「DXなんて、うちの現場には関係ない」と感じている方も多いのではないでしょうか。

今日は、難しいITの話をしに来たわけではありません。
もっと泥臭い、エクセル作業の改善の話です。

私が取り組んだのは、特別なシステム導入ではありません。
毎月10日かかっていた集計作業を、「今あるものだけ」、つまり普通のエクセルだけを工夫して、2日間に短縮しました。
今日はその裏側をお話しします。

DXの誤解:「最初から完璧」なんて存在しない

最初にお伝えしたい現実があります。
それは、最初から完璧なDXなど存在しないということです。

多くの人が、どこかでこう思っています。

  • 「DX=魔法の杖」
  • 「たった一つのシステムを入れれば、すべての業務が自動化される」
  • 「明日から会社が劇的に変わる」

しかし現実はまったく違います。

私がこれまで行ってきた業務改善の正体は、
「小さな自動化の積み重ね」でしかありません。

いきなり100点満点のシステムを目指すと、必ず挫折します。
理由はシンプルです。

  • 予算が合わない
  • 現場がついてこられない

大切なのは、いきなりホームランを狙わないこと。
目の前の「労力がかかっている作業」を一つずつ潰していくこと。
これが、私の改善のスタート地点でした。

10日から2日へ:もともとの作業は「手作業のオンパレード」

では、具体的にどうやって10日から2日にしたのか。その裏側をお話しします。

もともとの作業は、まさに手作業のオンパレードでした。

  • 各部署から送られてくる、バラバラのフォーマットのエクセルファイル
  • それを1つずつ開いて、必要なデータをコピー&ペースト
  • 1つのシートにまとめて貼り付ける
  • 集計が壊れていないか、目視でチェック
  • エラーが出れば、原因を探してまたやり直し

これを毎月10日間かけて行っていました。
肉体的にも精神的にも、かなりしんどい作業でした。

改善の3ステップ:一気に「全自動」にはしない

ここで大事なポイントがあります。
私はこれを、いきなり「フル自動化」したわけではありません。
3つのステップに分けて進めました。

ステップ1:探す時間と迷う時間を削る

最初に手を付けたのは、意外かもしれませんが「エクセルの中身」ではありません。
まずは、次のことを行いました。

  • ファイル名のルールを統一する
  • フォルダ構成を整理する

これだけで、
「さっきのファイルどこだっけ?」
「どのフォルダに入れたっけ?」
という探す時間が、ほぼゼロになりました。

ここには高度な技術は一切いりません。
しかし、こうした「探す・迷う時間」を削るだけでも、作業全体がかなり軽くなります。

ステップ2:エクセル機能(関数)をフル活用する

次に取り組んだのが、コピー&ペースト作業を関数に置き換えることです。

具体的には、例えば以下のような関数を使いました。

  • VLOOKUP関数
  • 集計用のSUMIF / COUNTIF などの関数

マクロやVBAのような難しいプログラミングを書かなくても、
これだけで作業の半分以上は自動化できます。

「関数は苦手だから…」と敬遠されがちですが、
最初はよく使うパターンをテンプレ化してしまえば、現場でも十分運用できます。

ステップ3:最後に残った「定型作業」だけマクロで自動化

ステップ1・2を終えると、残るのは本当にごく一部の「定型作業」だけになっていました。

そこではじめて、少しだけマクロを使いました。

  • ボタンを押すと、各シートの集計をまとめて更新
  • 決まった形式のレポートを自動で整形して出力

こうして、10日かかっていた作業は、
最終的に2日で終わるようになりました。

ここで重要なのは、
「魔法のツール」は一切使っていないということです。
使ったのは、皆さんのパソコンにも入っている「普通のエクセル」だけです。

等身大の改善こそが、DXの本質

この経験から、私が強く感じたことがあります。
それは、DXとは派手な「大改革」ではなく、地味な改善の集合体だということです。

例えば、こんな小さな変化です。

  • 1分かかっていたコピペが、1秒になった
  • 入力ミスを探す30分が、0分になった

この「たった1分」「たった30分」の短縮を、ちゃんと喜べるかどうか。
ここが、DXが進む会社と止まる会社の分かれ道だと思っています。

「たかが1分の短縮でしょ」と笑う人は、DXを前に進めることはできません。
等身大の改善でいいんです。
誰かに自慢できるような、すごいシステムじゃなくても構いません。

「あ、これ楽になったな」
そうあなたが感じられるなら、それは立派なDXの一歩です。

10日を2日にした私の改善も、分解してしまえば、
1分の短縮を「数百回」積み重ねただけの話です。

最後のメッセージ:まずは、その「コピペ」を疑ってみる

最後にお伝えしたいことがあります。

もし今、

  • 「会社は結局変わらない」
  • 「DXなんてうちには無理そう」

と感じているなら、
まずは今日やる予定の「コピペ作業」を疑ってみてください。

「これはもっと楽にできないかな?」
そう考えて一歩踏み出すことこそが、
10日を2日に縮めていくための、最初の一歩です。

最初から完璧を目指す必要はありません。
まずは、自分の手元でできる小さな自動化を積み重ねていきましょう。
それが結果として、大きな変化=DXにつながっていきます。

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